陶彩画
矢山昭子ブログ

製作日誌

かぎ尾、かぎしっぽ、尾まがり…などと呼ばれる
猫の尾を見たことがありますか？

名の通りの曲がった尻尾を、昔の蔵の鍵のかたちに
なぞらえてそう呼ぶそうです。

↓蔵の鍵


骨折して曲がってしまったわけではなく、遺伝による形質とのこと。

かぎ尾の猫、尾まがりの猫が長崎に多いことから
そのルーツや尾が曲った原因を、学術的・楽術的に
探求している市民レベルのグループもあります。
日本「長崎ねこ」学会
http://www.nagasakineko.com/nagasakineko.html
長崎のおとなり佐賀にある我らが今心工房にもかぎ尾の猫がいます。







ラブの方は2回も曲がった見事なかぎ尾、
おまけに背の模様がハートに見えるのでラブという名前になりました。













リキの方は直角のこれまた見事な曲がり具合、
ラブが少々気弱な子なので、こちらは強く育つようリキと命名。


さてこれらかぎ尾の猫たちは幸運の猫とよばれています。

いわく、尻尾の鉤で幸せをひっかけてくる。
または、稲荷のくわえる鍵、
（稲をはじめとする多くの宝物を納める倉庫の鍵、豊穣の象徴）
と蔵の鍵つながりで、　　尻尾の鍵で天の蔵をひらく

…というのが、かぎ尾の縁起


そしてここからは私による新説、というか作品のコンセプトになるですが

いわく尻尾の鍵でひとの心を開いて幸運をよびこむ。


かぎ猫とは、
尻尾の鍵でひとの心を開いて幸運をよびこむ猫。
あるいはその作品群である。



・・・ちょっと照れますが、そう定義して「かぎ猫」シリーズを制作していきたいです。

かぎ猫達よ私にも幸運を…！







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かぎ猫広報をご支援くださった方、ありがとうございました。m(__)m

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