2017年05月10日
陶彩画とは?

ご注文いただいて制作し、
去年村岡屋個展で飾った後、
お祝いとして贈られた絵です。
そういえば、今回の個展で「陶彩画とは」の
説明のキャプションの文章を変えました。
陶彩画とは
陶彩画とは有田焼の上絵の技法を用いながらも、
まったく新しい発想でもって描く絵画です。
私はそれを草場一壽さんのもとで学びました。
水彩や油彩、他の絵画技法と比べて、
陶というのはとても長い年月その美しさを留めます。
ただその製法の複雑さや、あるいは陶とは
実用品・工芸品であるとの思考の枠組みからか、
陶の絵画技法としての側面は、
日本ではあまり発達してきませんでした。
陶彩画、という新しい名前が示すのは
釉薬の溶け合う景色をそのまま絵に活かし、
芸術へと昇華するマインドだと私は思います。
矢山昭子
以前は草場一壽さんの文章を引用していたのですが、
色々学ぶ機会があって、最近なんとなく、自分の実感からの言葉で、
陶彩画とはなにか、
他の陶の技法とも、絵画の技法とも違う点はどこにあるのか、
分かってきた気がします。