2014年10月31日
sense~音楽と絵の展覧会~
劇的?ビフォーアフター


グレーの釉薬が緑になったのが顕著な変化ですね。
10/27より佐賀市白山カフェブラッサンスで開催中のグループ展
sense~音楽と絵の展覧会~ に展示している新作の部分です。
カフェブラッサンスは水日祝日がお休みです、ご注意下さい。
タイトルは「ひめかみ」
この国を天津神が治める以前の神々、
原始的で混沌として、山や獣や樹や岩や“ひと”の
生命力そのものの具現であっただろう
その姿を再び現してみたいという思いで描きました。
会場ではそんなポエミーなキャプションをつけています。
この同級生三人で行うグループ展では、
三人三様てんでバラバラのジャンルで活動しているのだから、
テーマくらいは共有しよう、という事で毎年お題を決めて作品を持ち寄ります。
今年のお題は「原形」
なんだかどうとでもとれる抽象的な言葉ですが、
三者とも、長年積み上げて吸収してきた技術や技巧や知識に知らず知らずのうちに囚われてはいなかったか。
絵や音楽をはじめたばかりのころ、
ただただ楽しくて、つくりたくて、夢中で手をうごかしていた そういう事をもう一度大切に制作したり演奏してみたい。
というようなことをできるだけ短い言葉にしたら 原形 になったということです。
さて、それがなぜ「ひめかみ」という作品になるのかと、
説明し始めると長くなるんですよねぇ~(^_^;)
絵について、言葉を尽くすのも無粋な話ですし。
まぁ、なんとなく書くんで、
よっぽどお暇な方だけ読み流してください。
陶彩画で人物を描く、という手法を試みはじめたときから、
人物を描くのは面白いけど、
モデルについては実在の人の肖像では面白くないなーと思っていました。
大学でやってた油絵でも、人物のデッサンやクロッキーは大好きで積極的にコマをとっていたのに、
そういえば、いつも顔はテキトーか、背中側ばかり描いていました。
今にして思うと、モデルさんの顔をそのまま描くことはなるだけ避けていた気がします。
今心工房で菩薩や如来など、ヒトの形に託してヒト以上の存在を描こうとする、
という概念を理解して、
陶彩画で猫をつくって、ネコの形に託してネコ以上の何かを描こうとする、
という実践を積んで、
その後でようやく自分なりの顏の描き方、人物に託すイメージができてきたわけです。
この日本に生まれて育った自分にとって最も地続きな芸術、
原始的で、根源的で、生まれたての旺盛な生命力
瑞々しい感動、どろどろと湧く情動、
そんなプリミティブな力が湧くようなモチーフは、
縄文の自然発生的な神さまのイメージに落ち着きました。
人類史や神話や民俗学がなんとなく好きで、
大学で授業をとったり本を何冊か読んで知ったのですが、
日本神話の基礎構造、天照大御神が頂きに立ち、ゆるやかに総べる神々と人々のヒエラルキーの世界観は、
大陸由来のもので、青銅と稲作と星を読む文化をもつ弥生民族の世界。
実は日本にはその以前にも狩猟採集と石と土器の文化、長い長い縄文の時代があって、
そこには大系的に編纂される前の、土着で奔放な神々の姿があったようです。
ジブリのもののけ姫に出てくるシシ神のような、
善も悪もない、自然への畏怖がそのまま形をとった神々。
ここまで書くと、
この国を天津神が治める以前の神々、
原始的で混沌として、山や獣や樹や岩や“ひと”の
生命力そのものの具現であっただろう
その姿を再び現してみたい
という冒頭のアレも多少意味が通じてくるでしょうか。
狩猟採集民日本人の神といえば山の神、
山の神といえば女性。それで縄文人の特徴は
あごがしっかりしてて
二重まぶたで
掘りがふかくて
毛深くて
歯がちいさめで
耳垢しっとり
etcetc・・・
そして漆か琥珀の耳輪に翡翠の勾玉、貝の腕輪に骨のかんざし。
縄文女性の姿に託して、この豊かな山脈の国にかつて人々が見ていたものを描きだしてみたい。
そんなこんなな思いはまずこの 姫神 ひめかみ という作品になりました。
まだ描き足りない部分は後日の楽しみとして、
現在佐賀市白山で展示中です。
音楽と絵の展覧会~sense~
小城出身の三人のアーティスト
矢山昭子 市丸未来 宮原千春 のグループ展
HP http://sense3.jimdo.com
期間 2014.10/27(月)~11/8(土) 11:30~19:00
※水・日・祝はお休みです。
会場 カフェブラッサンス
〒840-0824 佐賀県佐賀市呉服元町2-24 tel 0952-97-9378
宮原千春 ピアノコンサート
11.8(土)14:00~ ワンドリンク付き ¥1000
カフェブラッサンスについての佐賀新聞の記事
http://www1.saga-s.co.jp/news/saga.0.2312515.article.html


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広報をご支援くださる方はぽちっとよろしくお願いします。
ご支援くださった方、ありがとうございました。m(__)m
陶彩画作家矢山昭子公式ホームページ かぎ猫画廊 yayama akiko kagineko.com かぎねこ カギネコ 鍵猫 カギ猫 かぎネコ 青い猫 青猫 陶猫 陶器 陶板 陶板画 陶額 上絵 釉薬 ポーセリンアート 絵付 焼き物 猫伊万里 猫有田焼 猫ギャラリー ハットキャット hatcat 猫作家 猫絵 幸運猫 陶画 陶絵 猫絵 猫アート 猫水彩 しっぽ 猫画家 猫作家 猫絵 かぎしっぽ かぎ尾 今心工房 猫帽子 七宝焼き ガラス ステンドグラス 有田400年 佐賀


グレーの釉薬が緑になったのが顕著な変化ですね。
10/27より佐賀市白山カフェブラッサンスで開催中のグループ展
sense~音楽と絵の展覧会~ に展示している新作の部分です。
カフェブラッサンスは水日祝日がお休みです、ご注意下さい。
タイトルは「ひめかみ」
この国を天津神が治める以前の神々、
原始的で混沌として、山や獣や樹や岩や“ひと”の
生命力そのものの具現であっただろう
その姿を再び現してみたいという思いで描きました。
会場ではそんなポエミーなキャプションをつけています。
この同級生三人で行うグループ展では、
三人三様てんでバラバラのジャンルで活動しているのだから、
テーマくらいは共有しよう、という事で毎年お題を決めて作品を持ち寄ります。
今年のお題は「原形」
なんだかどうとでもとれる抽象的な言葉ですが、
三者とも、長年積み上げて吸収してきた技術や技巧や知識に知らず知らずのうちに囚われてはいなかったか。
絵や音楽をはじめたばかりのころ、
ただただ楽しくて、つくりたくて、夢中で手をうごかしていた そういう事をもう一度大切に制作したり演奏してみたい。
というようなことをできるだけ短い言葉にしたら 原形 になったということです。
さて、それがなぜ「ひめかみ」という作品になるのかと、
説明し始めると長くなるんですよねぇ~(^_^;)
絵について、言葉を尽くすのも無粋な話ですし。
まぁ、なんとなく書くんで、
よっぽどお暇な方だけ読み流してください。
陶彩画で人物を描く、という手法を試みはじめたときから、
人物を描くのは面白いけど、
モデルについては実在の人の肖像では面白くないなーと思っていました。
大学でやってた油絵でも、人物のデッサンやクロッキーは大好きで積極的にコマをとっていたのに、
そういえば、いつも顔はテキトーか、背中側ばかり描いていました。
今にして思うと、モデルさんの顔をそのまま描くことはなるだけ避けていた気がします。
今心工房で菩薩や如来など、ヒトの形に託してヒト以上の存在を描こうとする、
という概念を理解して、
陶彩画で猫をつくって、ネコの形に託してネコ以上の何かを描こうとする、
という実践を積んで、
その後でようやく自分なりの顏の描き方、人物に託すイメージができてきたわけです。
この日本に生まれて育った自分にとって最も地続きな芸術、
原始的で、根源的で、生まれたての旺盛な生命力
瑞々しい感動、どろどろと湧く情動、
そんなプリミティブな力が湧くようなモチーフは、
縄文の自然発生的な神さまのイメージに落ち着きました。
人類史や神話や民俗学がなんとなく好きで、
大学で授業をとったり本を何冊か読んで知ったのですが、
日本神話の基礎構造、天照大御神が頂きに立ち、ゆるやかに総べる神々と人々のヒエラルキーの世界観は、
大陸由来のもので、青銅と稲作と星を読む文化をもつ弥生民族の世界。
実は日本にはその以前にも狩猟採集と石と土器の文化、長い長い縄文の時代があって、
そこには大系的に編纂される前の、土着で奔放な神々の姿があったようです。
ジブリのもののけ姫に出てくるシシ神のような、
善も悪もない、自然への畏怖がそのまま形をとった神々。
ここまで書くと、
この国を天津神が治める以前の神々、
原始的で混沌として、山や獣や樹や岩や“ひと”の
生命力そのものの具現であっただろう
その姿を再び現してみたい
という冒頭のアレも多少意味が通じてくるでしょうか。
狩猟採集民日本人の神といえば山の神、
山の神といえば女性。それで縄文人の特徴は
あごがしっかりしてて
二重まぶたで
掘りがふかくて
毛深くて
歯がちいさめで
耳垢しっとり
etcetc・・・
そして漆か琥珀の耳輪に翡翠の勾玉、貝の腕輪に骨のかんざし。
縄文女性の姿に託して、この豊かな山脈の国にかつて人々が見ていたものを描きだしてみたい。
そんなこんなな思いはまずこの 姫神 ひめかみ という作品になりました。
まだ描き足りない部分は後日の楽しみとして、
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小城出身の三人のアーティスト
矢山昭子 市丸未来 宮原千春 のグループ展
HP http://sense3.jimdo.com
期間 2014.10/27(月)~11/8(土) 11:30~19:00
※水・日・祝はお休みです。
会場 カフェブラッサンス
〒840-0824 佐賀県佐賀市呉服元町2-24 tel 0952-97-9378
宮原千春 ピアノコンサート
11.8(土)14:00~ ワンドリンク付き ¥1000
カフェブラッサンスについての佐賀新聞の記事
http://www1.saga-s.co.jp/news/saga.0.2312515.article.html


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